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女性用風俗の歴史|江戸時代から現代まで、女風はどう生まれ、呼ばれてきたのか

「女性用風俗(女風)って、いつから日本にあるの?」 「現代のサービスはどうやって生まれたの?」 「そもそもなぜ”女風”という言葉が広まったの?」

近年、メディアやドラマで取り上げられる機会が増えた女性用風俗・女風。 最新の業態として注目されることが多いですが、実はそのルーツは江戸時代まで遡ることができる、長い歴史を持つ業態です。

さらに興味深いのは、「呼び方」自体にも歴史があるということ。 かつては女性用風俗・女性専用風俗・女性向け風俗・出張ホストといった複数の呼び方が混在していましたが、コロナ禍を境に少しずつ「女性用風俗」へと集約されてきました。 そして近年、女風バーの登場とともに「女風」という略称も広く使われるようになっています。

この記事では、

  • 江戸時代の「陰間」から始まる起源
  • 1980年代の「出張ホスト」誕生
  • 2000年代の女性用風俗の試行錯誤
  • 2010年代後半のホスピタリティ重視への転換
  • 呼び方の変遷(女性専用風俗・女性向け風俗・出張ホスト→女性用風俗→女風)
  • 現代の女風ブーム

を、時系列でわかりやすく整理していきます。 歴史と呼び方の両方を知ることで、女性用風俗・女風という業態の現在地が、より立体的に見えてきます。


女性用風俗のルーツは江戸時代の「陰間」にあり

女性用風俗の歴史を遡ると、その源流は江戸時代の「陰間(かげま)」にたどり着きます。

陰間とは

陰間とは、「陰間茶屋」と呼ばれる茶屋が斡旋した男娼のことです。 10〜20歳前後の男性が、当初は男性を相手に売春をしていましたが、時代を経て次第に女性も相手にするようになりました。

「陰間」という言葉は、「表舞台に出ない役者」を意味する「陰の間」が語源とされています。 江戸時代初期に盛んだった「若衆歌舞伎」が禁止された後、舞台に立てなくなった若手役者が売春を始めたことから生まれた業態です。

つまり、女性用風俗・女風の本当のルーツは、江戸時代の歌舞伎文化にまで繋がっているのです。

男娼文化が示すもの

陰間の存在は、「女性が男性を性的に求める」というニーズが、決して現代だけのものではなかったことを示しています。 江戸時代から、女性の性に応える業態は、形を変えながら存在してきたのです。


1965年・1982年|ホストクラブと出張ホストの誕生

陰間の流れを汲む形で、現代型のサービスが生まれたのは戦後です。

1965年「ナイト東京」誕生

ホストクラブの起源は1965年。 東京駅八重洲口前にオープンした「ナイト東京」が始まりとされています。

前身は1964年に生まれた女性専用クラブで、社交ダンスが楽しめるキャバレーで働いていた男性ダンサーが、収入を増やすために女性客を集めたのがきっかけです。 つまり、1960年代にはすでに「男性を買う女性たち」が存在していたことになります。

1982年「ロッキー」誕生

東京・渋谷に、出張ホストの1号店「ロッキー」が誕生したのは1982年。 ホテルニュージャパン火災が起きた年と同じです。

出張ホストは、ホストクラブの「アフター(営業終了後の客との店外デート)」を商業化したもの。 ホストが女性客の自宅やホテルへ赴き、要望に応じてさまざまなサービスをするスタイルです。

当時の相場と規模

  • 当時の相場:120分2万円
  • 都内に約40軒の出張ホストが存在

ホストクラブのアフターには性行為が含まれることもあったため、店外で女性とホストが二人きりになれることを売りにした出張ホストでは、自然と性的サービスが中心となっていきました。

この「出張ホスト」が、後の女性用風俗業界の直接的な原型となります。


1980年代〜2000年代|女性用風俗の黎明期と呼び方の混在

「女性用風俗」という形態自体は、1980年代から存在していたとされています。

黎明期の特徴

  • 男性向けデリヘルの形態を女性向けに転換した店舗が登場
  • 性感マッサージの形式が中心
  • 利用者はまだごく少数

2000年代:札幌・福岡などでの展開

2000年代になると、札幌や福岡などにも女性用風俗の店舗が登場しました。 ただ、いずれも長くは続かず、業界として定着するまでには至りませんでした。

続かなかった理由

  • 男性向け風俗のやり方をそのまま女性向けに転換していた
  • 女性のニーズに合っていなかった
  • ホスピタリティが不足していた
  • 利用への心理的ハードルが高すぎた
  • 業界として情報発信のノウハウがなかった

文春オンラインの記事によると、「日本最古の女風」とされる店舗も、1年もたずに閉店したと報じられています。

この時期は呼び方も混在していた

そして、この時期の特徴的な点が「呼び方の混在」でした。

  • 出張ホスト
  • 女性専用風俗
  • 女性向け風俗
  • 女性用風俗

これらの呼び方が並行して使われており、業界としても利用者としても、統一された名称が定まっていない状態でした。 それぞれの店舗が独自に名乗る形で、サービス内容も呼称も微妙に異なっていたのです。

これが、業界として消費者に伝わりにくく、認知が広がりにくかった一因でもありました。


2012年頃|レンタル彼氏の登場

2012年頃には、出張ホストから派生する形で、レンタル彼氏という恋人代行サービスも登場しました。

性的サービスを伴わない、純粋な「デート体験」を提供する業態として、女性用風俗とは別軸の選択肢として広がっていきます。 これにより、女性向け大人サービスのジャンルはさらに細分化されました。


2010年代後半|ホスピタリティ重視への大転換

女性用風俗が現代のような形に発展する転換点となったのが、2010年代後半です。

ホスピタリティ重視の店舗が登場

それまでの男性向け風俗の延長線にあったサービスから一変し、

  • 女性の心理に寄り添う接客
  • カウンセリングを重視した時間設計
  • 安心感や非日常感を大切にした空間作り
  • セラピストの教育・育成体制

といった、女性目線のホスピタリティを前面に押し出した店舗が登場します。 これにより、業界全体の質が大きく底上げされました。

ネットメディアでの注目

2010年代後半には、ネット媒体やニュースで取り上げられる機会が増え、口コミサイトも誕生しました。 女性同士で情報を共有する文化が生まれ、これが利用へのハードルを下げる大きな要因となります。


2020年代|コロナ禍と「女性用風俗」への呼称統一

2020年代に入ると、業界には大きな変化が訪れます。

コロナ禍の影響

新型コロナウイルスの流行は、女性用風俗業界にとって大きな転換点となりました。

  • 人と話す機会が減り、コミュニケーションを求める女性が増えた
  • 休業したホストクラブの利用客が業界に流れた
  • 在宅時間が増え、自分の心と体に向き合う時間ができた
  • リモートワークで時間とお金に余裕ができた

これらの要因が重なり、業界を利用するハードルが大きく下がりました。

コロナ禍を境に「女性用風俗」へ呼称が集約

そして、業界の呼び方にも大きな変化が起きました。

それまで「女性専用風俗」「女性向け風俗」「出張ホスト」などが混在していた中、コロナ禍以降になると「女性用風俗」という呼び方に集約されていったのです。

なぜ「女性用風俗」に集約されたのか

理由はいくつか考えられます。

  • メディア露出が増える中で、報道機関が「女性用風俗」を採用するケースが増えた
  • SEO的に検索ボリュームが大きく、店舗側もこの呼称を使うようになった
  • 「専用」「向け」「出張ホスト」といった呼び方は、それぞれ別のニュアンスがあり混乱を招きやすかった
  • 「女性用風俗」という表現が、業界として最もニュートラルで分かりやすかった

業界全体が成長期に入り、消費者にわかりやすい統一名称が必要とされるタイミングで、自然と「女性用風俗」が標準化していったのです。

店舗数の急増

文春オンラインによれば、現在は全国で300店舗以上の女性用風俗店が存在するとされています。 1年もたずに閉店していた時代から考えると、爆発的な成長です。


「女風」という略称の登場と定着

業界の呼び方が「女性用風俗」に統一されていく中、もう一つ大きな変化が起きました。 それが「女風(じょふう)」という略称の定着です。

女風バーの登場が大きなきっかけ

「女風」という言葉が広く使われるようになった背景には、女風バーの登場が大きく関係しています。

女風バーとは、女性用風俗のセラピストに会えるバーのことで、利用前にセラピストの雰囲気を確認したい女性を中心に支持を集めてきました。 このバーが「女風バー」と呼ばれることで、「女風」という略称が業界用語として急速に定着していったのです。

SNS時代との相性のよさ

「女性用風俗」は5文字で、SNSやコラム記事では長く感じられることがあります。 そこで使い勝手のよい略称として「女風」が広がりました。

  • X(旧Twitter)での体験談ハッシュタグ
  • ブログやコラムでの略称利用
  • 業界関係者の日常会話
  • メディアの見出し

こうした場面で「女風」が多用されるようになり、業界の正式名称「女性用風俗」と並んで定着していったのです。

派生語の広がり

「女風」という略称が定着したことで、以下のような派生語も生まれました。

  • 女風バー
  • 女風セラピスト
  • 女風利用者
  • 女風レポ

これらの言葉が広がることで、業界の文化や情報共有がさらに加速しています。


メディア露出の進化とブーム

呼び方の統一と同時並行で、業界のメディア露出も急速に進みました。

主なメディア展開

  • 2024年:テレビドラマ『買われた男』放送
  • 2024年:映画『はじまらない恋』公開(利用者視点で女風を描く)
  • 2024年:コミックエッセイ『真・女性に風俗って必要ですか?』(ヤチナツ/新潮社)が話題に
  • 2025年:Netflix『ジョフウ 〜女性に風俗って必要ですか?〜』配信

「女風」という言葉が一般メディアでも普通に使われるようになり、業界への偏見や心理的ハードルがさらに下がっています。


なぜ女性用風俗・女風は広がったのか

これだけ業界が拡大した背景には、いくつかの社会的要因があります。

① 女性の経済的・時間的自由

女性の社会進出が進み、自由に使えるお金と時間が増えました。 これにより、自分のために投資する選択肢として、女性用風俗が現実的な存在になりました。

② 「自分を大切にする」という価値観の浸透

セルフケア・フェムケアへの関心の高まりとともに、自分の心と体を満たすことが当然という価値観が広がりました。 女性用風俗は、その選択肢のひとつとして受け入れられるようになっています。

③ メンタルケアへのニーズ

特にコロナ禍以降、対人コミュニケーションへの渇きや、孤独感を抱える女性が増えました。 女性用風俗・女風は、性的サービスだけでなくメンタルケアの側面も持つ業態として、多様なニーズに応えています。

④ ホスピタリティの進化

業界全体のサービス品質が上がり、利用者の満足度が高まりました。 口コミとして広がることで、安心して試せる選択肢として認知が進みました。

⑤ 呼び方の統一による分かりやすさ

「女性用風俗」「女風」という呼び方が定着したことで、検索や情報共有がしやすくなり、新しい利用者が業界にアクセスしやすくなりました。

⑥ メディア露出の効果

ドラマ・漫画・SNSでの取り上げが続いたことで、業界への偏見や心理的ハードルが大きく下がりました。


女性用風俗の歴史と呼び方の変遷を年表で整理

ここまでの内容を年表として整理します。

年代主な出来事主な呼び方
江戸時代「陰間」が女性も相手にする男娼として存在陰間
1965年ホストクラブの起源「ナイト東京」誕生ホストクラブ
1982年出張ホスト1号店「ロッキー」誕生出張ホスト
1980年代女性用風俗の業態が初登場呼び方が混在
2000年代札幌・福岡などに展開、長く続かず出張ホスト/女性専用風俗/女性向け風俗が混在
2010年代後半ホスピタリティ重視の店舗が登場女性用風俗の使用が増える
2012年レンタル彼氏が登場レンタル彼氏
2020年代(コロナ禍以降)店舗数急増、呼び方が「女性用風俗」へ集約女性用風俗
2020年代後半女風バーの登場、「女風」が定着女性用風俗/女風
2024〜2025年ドラマ・映画・Netflix配信で社会現象化女性用風俗/女風が一般化

歴史から見える女性用風俗・女風の本質

歴史を振り返ると、女性用風俗・女風という業態が持つ意味が見えてきます。

それは、「女性の性的・感情的なニーズに応える文化は、決して新しいものではない」ということ。

江戸時代の陰間、1980年代の出張ホスト、現代の女性用風俗── 形を変えながらも、女性が自分のために男性のサービスを選ぶ文化は、ずっと存在してきました。

そして呼び方も時代とともに変化し、

  • 出張ホスト・女性専用風俗・女性向け風俗(混在期)
  • 女性用風俗(コロナ禍以降の標準化)
  • 女風(女風バー登場後の略称定着)

という流れで、現在の形に収束してきています。

業界が「呼び方」を統一できるようになったのは、利用者・店舗・社会全体に業態が認知されてきた証拠でもあります。 これは、女性用風俗・女風が一過性のブームではなく、文化として根付き始めていることを示しているのです。


まとめ|女性用風俗・女風は、長い歴史と呼び方の変遷を経て今がある

女性用風俗の歴史は、江戸時代の陰間から始まり、現代に至るまで形を変えながら続いてきた長い物語です。 そして、呼び方の変遷もまた、業界の歩みを映す鏡となっています。

今回のポイントを振り返ります。

  • ルーツは江戸時代の「陰間」にあり
  • 1965年にホストクラブが、1982年に出張ホストが誕生
  • 1980年代から女性用風俗の業態が登場
  • 2000年代までは呼び方が混在(出張ホスト・女性専用風俗・女性向け風俗・女性用風俗)
  • 2010年代後半にホスピタリティ重視へ転換
  • コロナ禍を境に呼び方が「女性用風俗」に集約
  • 女風バーの登場をきっかけに「女風」という略称が定着
  • 現在は全国300店舗以上、メディアでも社会現象化

女性用風俗・女風は、決して一夜にしてできた業態ではありません。 長い試行錯誤と、呼び方の変遷を経て、女性の心に寄り添う形へと進化してきた業界です。

これから利用を検討する方も、すでに利用している方も、この歴史的背景を知っておくと、女性用風俗・女風の見え方が少し変わってくるかもしれません。

業界はまだ進化の途中。 これから先、どんなサービスが生まれていくのか、長い目で見守っていきたい分野です。

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