DIARY 写メ日記の詳細
父憫。
サトシ
2026.06.05
昔自分達といた時の楽しかった話、幸せだった時期の話なんか一度も口にはしたことないけど。
今仕事がとても順調にいってること、新しい奥さんと一緒に行った旅行の話、新しく買った高いバイクの話をキラキラとした目自分の事だけを淡々と話す父親の姿を見ていて偶に自分の存在は彼にとってどういう位置にあるのだろうと不思議に思う。
それでも他県に住んでるのに休みの日を使って会おうと言ってくれるのは嬉しかったり。
彼にとってはずっと息子なのかもしれないけれど僕にとってはずっと父親じゃないから、
恨むとか憎むとかそういう感情も持てないくらいアンタを知らないんだぜなんて言葉をハイボールと一緒に飲み込む。
別にこれから幸せにしてくれなんても思わないけど、今の幸せをどうか手放さないでねと思う。
幸福は平等じゃない。必ずしも一緒にいたいと思う人と送れるような都合のいいものじゃない。せめてアンタと共有出来なかった分今近くに居る人、残った家族を出来る限り幸せにしてくれと願う。
人それぞれのタイムラインの中、一瞬でも出会った人と幸福感が同期することが人類として人間がこの地球に進化した時から考えても奇跡だと思っているので。
キラキラした記憶で出来る限り埋め尽くしたい。1秒でも0.01秒でも好きな人の事を考えていたいし、愛憎さえも振り返った時に愛おしいと思えるくらいの世界をみていたい。
人には見せたくないような卑屈な心も、怖さ、弱さも愚かさもちゃんと自分にはあって、だからこそ明るい方向がハッキリ分かるしそちらを観ていたいと思えるのかなと。
暗いものに目を背ける事は「逃げ」とも言えるけど、暗いものを背負って明るい方で歩いていたいと思うのはなんて呼んだらいいのだろうか。