女性用風俗・女性向け風俗とは?
女性用風俗または女性向け風俗とは、女性に向けて提供される性風俗サービス及び風俗店のことを指します。利用者や従事者のあいだでは女性用風俗・女性向け風俗のことを「女風」と省略することが多く、読み仮名は「じょふう」となります。書籍・漫画・雑誌・テレビ・Youtube・インターネットなど各種メディアやSNSで話題となり、ピックアップされることが年々増えてきました。
女性を顧客対象としている性風俗サービスですが、従事者(店舗によってセラピストまたはキャストと呼ばれる)には男性・女性どちらもおり、それぞれが店舗のコンセプトや各自の得意分野にそって通話・デート・性的行為などさまざまなサービスを提案・提供しています。
女性用風俗は、固定の店舗を持たずに無店舗型の状態で派遣サービスを行う、いわゆる「デリバリーヘルス(=デリヘルと略す)」の形態で営業していることがほとんどです。実店舗を持たない理由やメリットとしては、女風利用者の多くがその日の気分などで即日サービスを利用すること(=即メン)が少なく先々のスケジュール調整をしてから日程を決めるケースが多いこと、デート利用・宿泊利用・旅行利用・ラブホテル利用・自宅利用などサービスを求める場所が固定店舗以外で幅広くあること、女風の従事者が男女ともに兼業であるケースが多いため皆が待機所に長時間いられるわけではないことなどが考えられます。なお、デリヘル形態での女性用風俗店舗を開業するには「無店舗型性風俗特殊営業開始届出」が必要です。
女性用風俗・女性向け風俗はどんな人を対象としている?
女性用風俗は、男女という異性間に限定された性的サービスというわけではありません。LGBTQのいずれかを性自認とするセラピスト及びキャストもおり、中にはレズビアンの方を対象としたレズビアン風俗(レズ風俗やレ風とも略される)もあります。これは公式サイトのプロフィール欄や店舗専用のSNSなどで本人が開示している情報をチェックすることで分かります。
※LGBTQとは「Lesbian(レズビアン)」、「Gay(ゲイ)」、「Bisexual(バイセクシュアル)」、「Transgender(トランスジェンダー)」、「Queer(クィア)/Questioning(クエスチョニング)」の頭文字であらわす幅広いセクシュアリティ(性のあり方)の総称です。
「セラピスト」「キャスト」という呼称について
女性用風俗で性的サービスを行う従事者は、店舗のコンセプトによって男女問わず「セラピスト」または「キャスト」と呼ばれています。特に「セラピスト」という呼び名は、女性が性的サービスを利用するにあたっての心理的なハードルが少しでも下がるよう、性的なイメージの少ない、やわらかい表現を採用するようになったという説があります。ほかにも、性的サービスを通じて心身の癒しの場を提供するというセラピー的な意味合いから用いられるようになったという説もあるようです。イメージアップやイメージ定着のために採用されたニュアンスだという側面はあるものの、女性用風俗の従事者を「セラピスト」と呼称せねばならないという規定があるわけではないのです。そのため、その呼び方ではなく独自の考え方で「キャスト」という呼称を採用している店舗もあります。
セラピストやキャストの年齢層は?
女性用風俗の従事者であるセラピスト及びキャストの年齢層は20代~50代まで幅広くいるとされていますが、各女風店舗の公式サイトにあるプロフィール欄では実年齢を公表する義務はこれといってないことがほとんどです。ここでは、プライベートを明かさないための手段だったり、自分をより良くブランディングするための手段として実年齢とは異なる「セラピスト年齢」「キャスト年齢」を設定することもしばしばあります。女性用風俗の従事者には別の仕事と兼業で従事する者が多いため、リアルの情報とは結び付かないようにする工夫が施されていると考えられます。
また、女性用風俗では利用者によってさまざまな趣味嗜好があり、幅広いサービス提供が求められます。「従事者は若ければ若いほど良い」という風潮はあまりなく、場合によっては若さが性的サービスを行う上での未熟さというイメージにつながることで、指名率を下げてしまう原因にもなりかねません。よって、ブランディングの一環で実年齢より少し上に設定しているケースもあるようです。逆に、利用者との年齢差がありすぎることで指名を躊躇されるケースを考え、実年齢より少し下に設定しているケースもあるでしょう。これは、本人が自分をどのように見せたいかを考えた上で、個々の判断で決定が行われていると思われます。
女風の公式サイトのプロフィール欄に書いてあることは?
また、年齢と同じく、プライベートの情報とは切り離すという考えで、誕生日も事実とは異なる日付(たとえばセラピストとして稼働開始した日など)に設定している場合もあるようです。公式プロフィールには年齢のほか、源氏名・身長・体重・血液型・外見の雰囲気が分かる写真(顔をすべてモザイクで隠している人、一部だけモザイクをかけている人、はっきりと顔が分かるようにしている人まで見える部分は人それぞれ)・可能プレイ(コース)・得意プレイ(コース)・無料または有料オプションの内容・自身のセクシュアリティ・対応可能なセクシュアリティ・喫煙するかどうか・カップル対応の可否・ダブルセラピスト(従事者2名で性的サービスを行うコース)の可否・お泊り対応の可否・カラオケ対応の可否・飲酒の可否・趣味・好きな食べ物・自己紹介文・店舗からの紹介文・出勤スケジュール・性病検査結果・日記・店舗用の公式メールアドレス、公式LINE、各種SNSのリンクなどが掲載されています。利用者はPCやモバイルなどを用いてインターネット接続のできる環境でこれらの女性用風俗に関する情報までアクセスすることができます。
女性用風俗で予約をする時はどうする?
女性用風俗では、予約をする際には店舗に直接連絡をする仕組みとなっています。利用者は事前に店舗専用の連絡手段(SNS・メールアドレス・LINEなど)や女風バーや各種女風関連イベントを通じてセラピスト及びキャストと交流をすることができますし、お互いのスケジュール調整をすることもできますが、予約の確定をするためには基本的に店舗(運営)とのやり取りが完了した後になります。また、セラピスト及びキャストとの事前の交流は必須ではありませんので、利用者が公式サイトなどの情報を見てそのまま店舗に直接予約を入れることも可能です。
なお、利用に関する質問・相談・連絡・予約をする際のツールとしては電話・店舗専用の公式LINE・公式サイトにある予約フォームなどがあります。予約確定後でもキャンセルは可能ですが、どの店舗でも概ね利用予定の数日前・前日・当日など段階的に異なる金額のキャンセル料金が発生します。キャンセルポリシーについては各女性用風俗店が明示している内容を確認することをおすすめします。店舗への事前連絡なしに予約が確定・完了することは基本的にはありませんので、この過程がなくセラピスト及びキャストと会い、金銭を渡して性的サービスを行使していた場合は「裏引き」といって違反行為となりますので、十分注意が必要です。セラピスト及びキャストだけでなく利用者側にペナルティが科せられる場合がありますので、予め知っておきたい知識です。