DIARY 写メ日記の詳細
芸術の秋ということでいろいろな芸術の形態がありますが、まず読書です。
「なぜ人間だけが、セックスの前に恋愛を求め、死を前に怯えるのか?」
結構本を読むのは好きでして、このタイトルが強すぎて読んでみました。日本を代表する生物学者と宗教人類学者の対談をまとめたものです。
「ペニスのトゲがなくなり、セックスは快感になった。」
特に印象に残ったのが、陰茎棘(いんけいきょく)についての話です。本書では、こんなふうに語られていました。
「チンパンジーまでは、陰茎棘と呼ばれるトゲが今でもあるからね。人間の社会にとって、ペニスのトゲがなくなったことは、生物学的な構造変化としてものすごく大きかった」
一部の霊長類や、猫などの哺乳類には、陰茎棘が見られます。人間では陰茎棘が見られず、その喪失は人類の進化の特徴の一つとして研究されています。犬には「亀頭球」と呼ばれる部分がありますが、これは陰茎棘とは別の構造です。
陰茎棘がどんな役割を果たしていたのかには、いくつかの仮説があります。「挿入中に抜けにくくするため」という説明もありますが、役割がはっきり確かめられているわけではありません。人間の男性器のカリにも、「前に膣内に残った精液をかき出す働きがある」という仮説があります。人工的な条件で精液に似た液体を使った実験では、カリの形が液体を押し出すことが確認されました。
また、カリの大きさや挿入の深さなどによって、痛みを感じる人もいます。ただし、痛みはサイズだけで決まるものではなく、人によって違います。ただ、ここにもっと固い棘があったらと思うと、女性にとってはたまったものじゃないですよね(笑)。
「トゲがなくなったから、女性もセックスを快感として楽しめるようになった」と単純に言えるものではないかもしれませんが、身体の形の変化が性や快感とどう関わってきたのかを考えると、このタイトルの強さにも納得してしまいます。