どうも、めぐるです。

みなさん綺麗なものはお好きですか

そうですよね

まあ好きな人の方が多いかなって思います

では「綺麗事」はどうでしょうか。

それはそれでキラキラとして眩しい、と感じる方もいるかもしれませんが……

意味のない言葉

鼻につく意見

要はただの嘘でしょ

間に合わせの言い訳

ただ、イライラさせてくる

そういった印象なのではないでしょうか

………………

一概に定義はできませんが、

「綺麗事」とは辞書的には実情にそぐわない、体裁だけの言葉といったところだそうです。

なんにせよネガティブな用途の言葉なのは確かでしょう。

“綺麗”の名を冠していながらも“事”の一文字をもって過剰に強調されるだけで、

皮肉めいた意味になってしまうとは、儚いものですね。

しかし裏を返せば、

不興を買うようなお粗末な実情すらも、

しっかりラッピングすれば字面の上では“綺麗”になってしまうのことこそが、真に恐ろしいのかもしれません。

と言いますのも、

綺麗事ってなにせ綺麗なんです。

みなさん綺麗なものはお好きでしょう？

なら良いじゃありませんか。

虚飾にせよ飾り付けは綺麗に越したことはないですから。

とにかく綺麗であるなら、その時点でその言葉には価値があると言っても良いでしょう。

クリスマスの電飾に、歴史的価値を求めることになんの意味があるのでしょう？

綺麗事という言葉はただのナンセンスで、

そこに綺麗事で救われる心があり、

少しでも目に映る世界が美しくなるのなら、それで良いのではないでしょうか？

みんなで綺麗事を交わし合う、白夜のような毎日を作っていこうじゃありませんか！

などと少女のように綺麗事に関する綺麗事を並べてみましたが、果たしてそんなことは可能なのでしょうか。

ざっと世間を見渡した限りは難しそうです。

結局は本質が伴わないから綺麗事なわけで、

現実には綺麗事に溺れた者から順に淘汰され、消えていくだけでしょう。

そしてなにより薄汚れた現世において良質な綺麗事は有償です。

子供騙しの祝福で幸せになれるのならそれに越したことはないですが、

そうと気付かず大枚叩いてゴミ捨て場のマネキンとキスをするのは誰だって嫌でしょう。

さて結論が一周しましたが、

やはり綺麗事とは、対処療法の偽薬であり

「綺麗事」だとバレたその瞬間からは美しきハリボテでしかありません。

それでもなお美しさを突き通すことができれば、(買い手がつく限りは)優秀な金融商品なのかもしれませんが。

さて、長々と思索をめぐらせてみましたが。

人が綺麗事を嫌うのに、その本質など気にしているのでしょうか。

綺麗事が嫌われる理由はもっと単純なものかもしれません。

たとえば、

過剰に強調された時点で、いかに綺麗なものであっても綺麗ではなくなり

「綺麗事」に堕ちる。

ただそれだけの、シンプルなお話だったのかもしれませんね。