ブログ

質問
 

Q.定期的に話題となる「女風の金額は高いのか?」問題において、男性向け風俗との比較があがることに疑問を感じてしまいます。



元の質問箱はこちら
私はあまり「女風の金額は高いのか?」という話題で議論されているところを見たことがないので、その時にどのような見解が展開されたのか興味はあります。

生活必需品・飲食料・衣食住関連サービスの価格を検討する場合、ターゲットは誰なのか、その就労状況や収入についても検討した上で価格決定し、それが「高いもの」なのか「お求めやすいもの」なのか評価する(初期は「高いもの」とわかって出すこともありますしね)といったことも重要かと思います。

しかしながら、風俗や水商売は少し違う次元で価格が語られる傾向にあると思います。
これらの産業はそもそも
・その金額が払える
・たまたま臨時収入などでそういうお金ができた
・なんとしても工面する
といった利用者の状況が前提となっているので、相当な富裕層目線以外では、すべからく「高い」のです。
その上で「女風って高いのか?」議論がなされるとすれば、わかりやすく男性向け風俗との比較や、他の水商売との比較をするのる方が「とりあえず厳密にどうかというのは別として話がわかりやすい」のだと思います。

なので、質問者様が例にあげてくださったような、男女による金額の重みについては度外視して考えても「思慮が浅い」とは思いませんが、かといって、時間と料金の比較だけでは「十分な思慮」とは言えないと思います。

かなりざっくりした比較では、時間あたりの料金設定はおおむね男性向け風俗よりも女風はやや安いです。
そこで、たとえば「2時間20,000円」のコースでサービス提供が発生したとして、ここにかける時間・エネルギーを比較すると、女風の方が圧倒的にここにたどり着くまでの労力がセラピ・店にかかっていると思っています。
→お店目線でかけてるコスト・エネルギーを考えるともう少し高くてもおかしくない
また、男性向け風俗と女風の基本サービスの範囲に含まれるプレイの幅を考えると、女風は割と「キャストができること全部入り」に近いものがあり、男性向けのように細かくオプションで料金加算していく考えがあまり強くありません。
→時間・料金あたりに受けられるサービスの期待値(満足度ではなくサービス内容の期待値)は女風の方が高い

たとえばこのような比較をすると、「女風って安いかも」といった感想が得られます。

むろん、質問者様がおっしゃる視点で、男女による単位あたりのお金の重みを考慮したら「女風は高い」ということになるかもしれません。

価値判断の基準をどこに置くか、なにを最優先するかで、価格についての再評価をしていただく、というのはネゴシエーションのひとつのテクニックでもありますので、その時その時誰が何を語るかで、基準はかわってくるものだと思います。